再生可能エネルギーの普及に伴い、太陽光パネルの設置は急速に進んでいます。しかし、その寿命は約20〜30年とされ、2030年頃には、初期に設置された大量の使用済み太陽光パネルが廃棄される見通しです。年間50〜80万トンものパネルが廃棄されると言われており、適切な処理が求められます。
この問題にいち早く対処するため、宮城衛生環境公社は『エコロジーセンター愛子PVリサイクル事業』を開設しました。
私たちは、使用済み太陽光パネルのリサイクルを通じて、環境負荷を最小限に抑え、資源を有効活用する取り組みを進めています。
使用済みパネルからアルミ枠とジャンクションボックスを効率的に分離する機械です。パネルをテーブルに設置後、自動で寸法を計測し、アルミ枠とジャンクションボックスを同時に分離します。分離されたパネルはパレットに戻され、次の工程に進む準備が整います。
第一工程で処理した太陽光電池モジュールをセットし、直径1mmのステンレスの投射材を使用し、ガラスを破砕します。 破砕されたガラス片や投射材は、遠心分離機で分離、回収されます。
ガラスを分離したバックシートを破砕する機械です。破砕されたバックシートは、遠心分離機で重いものと軽いものに分けられます。破砕されたバックシートには、銀(Ag)や銅(Cu)など のレアメタルが含まれており、精錬所で特定の金属を取り出し再資源化されます。
当施設は隣接する太陽光パネルからの発電を全て自家消費として運用し、使用電力の約60%をまかなっています。残りの40%は東北電力再エネメニュー(東北6県、新潟県での水力発電電力)を活用し、再生可能エネルギー100%の電力で稼働しています。 当社は「再エネ100宣言RE Action」への参加や「SBT」への登録を行い、CO2排出削減につながる活動を行い地球温暖化防止に貢献しています。
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